なりさん平安時代の子供たちの遊びで今でも残ってるようなものある?
珍しい質問やな。よし答えていこう。実は平安時代の子どもたちの遊びの中には、今でも形を変えて残っているものがけっこうありますよ。
以下に代表的なものを紹介します。
【1】まりつき(毬遊び)
- 平安のころから「蹴鞠(けまり)」や「手毬(てまり)」として親しまれました。
- 蹴鞠は貴族の遊び、手毬は庶民や子どもたちの遊び。
- 平安後期には女性や子どもが「歌を詠みながら手毬をつく」風習もありました。
→ 現代の「お手玉」や「ボール遊び」「けん玉」に通じます。
【2】花あそび・虫とり
- 貴族の子どもは「花合わせ(どちらが美しいか競う)」や「虫合わせ(鳴き声を競う)」をしていました。
- 秋の虫(鈴虫・こおろぎ)を飼うのも平安からの風習。
→ 現代の「虫とり」「観察」「花見」「自由研究」の原型。
【3】かくれんぼ(隠れ遊び)
- 平安時代には「かくれんぼ」の原型とされる遊びが存在。
“かくれおに”と呼ばれ、数を数える習慣や「鬼(おに)」という概念もこのころに形成。
→ 現代の「かくれんぼ」「鬼ごっこ」に直結。
【4】おままごと
- 当時は「まねび(真似)」と呼ばれ、
貴族の子どもが大人の儀式や装いを真似する遊び。 - 女の子が人形で遊ぶ「ひいな遊び(雛遊び)」は平安時代にすでに存在。
→ 災厄を人形に移す「流し雛」が後のひな祭りに。
→ 現代の「おままごと」「雛祭り」の源流。
【5】すごろく
- 中国から伝わった「盤双六(ばんすごろく)」が平安時代に大流行。
貴族の遊びで、賭け事にも発展。
のちに「絵双六(えすごろく)」として庶民にも普及。
→ 現代の「ボードゲーム」「人生ゲーム」に近い。
【6】こま回し・竹馬・凧あげ
- こま(独楽)は奈良〜平安期に中国から伝来。
- 竹馬や凧は貴族の子どもの遊びでもあり、季節の行事と結びついていた。
→ 現代の「正月遊び」として続いている。
【7】詩歌あそび
- 上流階級では、子どものころから和歌を詠む・早口で唱えるなどの遊びが行われた。
- 言葉遊びや連想ゲームの原型(いろは歌、百人一首などの源流)。
→ 現代の「しりとり」「カルタ」「ことば遊び」に通じる。
【まとめ】
スクロールできます
| 平安時代の遊び | 現代の形に残るもの |
|---|---|
| ひいな遊び | 雛祭り・おままごと |
| かくれおに | かくれんぼ・鬼ごっこ |
| 手毬 | ボール遊び・お手玉 |
| すごろく | ボードゲーム・人生ゲーム |
| 虫合わせ | 虫とり・観察遊び |
| 詩歌あそび | しりとり・カルタ |
| 凧・こま | 正月遊び |
参考・参照リンク(室町時代)
※本カテゴリの記事は上記の史料・展示情報を参考に再構成しています。




